PEOPLE

世田谷という地が多様性ある魅力的な
「働くひと」たちの場であること、

地元に素敵な店舗や企業がいることを発信していきます。

恩田メディカルプラザ 院⾧ 恩田 泰光さん
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三軒茶屋

愛する三軒茶屋のために、安心して通えるかかりつけ医になりたい

恩田メディカルプラザ 院⾧ 恩田 泰光さん

老若男女が気軽に通える脳神経外科

 脳神経外科と聞くと、脳梗塞やくも膜下出血、頭をあけるような大がかりな手術といったイメージが強く、「あまり縁がない」と考える人も多いのではないだろうか。三軒茶屋駅から徒歩3分の『恩田メディカルプラザ』は、そんな脳外科のイメージを覆す地域密着型のクリニックだ。院長の恩田泰光さんは太子堂出身で、太子堂小学校、太子堂中学校の卒業生でもある。三軒茶屋を愛してやまない恩田さんは、医療を通じて地元に恩返しをしたいという想いでこちらを開業した。
「ちなみに、このクリニックが入っているビルのオーナーさんも、偶然ですが太子堂小学校の大先輩なんですよ」と、恩田さんは笑顔で話す。

木の温もりを感じられる広々とした待合室

木の温もりを感じられる広々とした待合室

 恩田メディカルプラザの特色は、地元にいながら専門医による最新の医療を受けられることにある。検査機器も充実しており、MRI、内視鏡、超音波検査など様々な検査が可能だ。
「内科、外科、整形外科といった枠にとらわれないで、体調に不安があればお気軽にご相談ください」と、恩田さんは広く患者を受け入れている。意外に思えるかもしれないが、脳神経外科は幅広い範囲の病気をカバーしなければいけない科だと、恩田さんはこのように解説する。

プライベートにも配慮した診療スペース

プライベートにも配慮した診療スペース

「脳は身体を動かす司令塔なので、脳にご病気のある患者を診る脳神経外科医は頭からつま先まで担当しないといけない科なのです。頭痛、めまい、認知症、しびれ、てんかん、頭部外傷などはもちろんですが、生活習慣病(高血圧や糖尿病、高脂血症)もしっかり管理を行っています。なぜなら生活習慣病をしっかり管理することが脳卒中の予防に最も重要なことだからです。それと同様に、禁煙指導・禁煙治療や、睡眠時無呼吸症候群なども治療にあたっています」
脳神経外科は頭をパカッと割るだけのイメージではないことが、おわかりいただけたのではないだろうか。

  • 一般内科の診療も行う

    一般内科の診療も行う

  • MRI を導入し、脳だけでなく全身を検査できる

    MRI を導入し、脳だけでなく全身を検査できる

いざというときに役立つ三軒茶屋のクリニックマップ

 三軒茶屋に進学や転勤などで新しく引っ越してきた人は、病気になったらどこのクリニックに行けばいいか、困ってしまう人も多いはずだ。インターネットのクチコミを見ても、取捨選択は決して簡単ではない。そんな悩みの一助になればと、恩田さんは地域の医師らとともに、頼れるクリニックを紹介する「三茶お医者さんガイド」というマップを作製した。
「万が一の際に、しっかりとした診断・治療を受けていただきたいので、クリニックの選考基準にはこだわりがあります。医師の年齢が比較的若く、専門医などの専門性が高くて患者に評判がいいところを載せています」

  • 世田谷区商店街連合会の後援を受けながら作製したマップ

    世田谷区商店街連合会の後援を受けながら作製したマップ

  • 薬局や飲食店なども掲載しバージョンアップも検討中

    薬局や飲食店なども掲載しバージョンアップも検討中

 また、恩田さんは子どもの居場所づくりをテーマにしたNPO法人Pistaの代表でもある。「地域に子どもの居場所をつくるために、三軒茶屋、目黒、品川の3カ所でPistaの子ども食堂を開いています。また、発達障害の正しい知識を普及させるため、専門家を招いた無料講演会なども開催しています」
そのほか、地元の町内会青年部にも所属しており、地域活動の一環として夜警や烏山緑道の清掃活動、祭りの神輿巡業など、三軒茶屋を良くしていく取組みを行っている。

祭りの神輿巡業の様子

祭りの神輿巡業の様子

 恩田さんの診療には流儀のようなものがある。
「診察のスタイルに正解はありません。淡々と病気の話をしたり、薬だけを処方するようなお医者さんもいるでしょう。何気ない会話の中から病気を見つけるきっかけになることもありますので、患者さんの話をよく聞くようにしています。いろいろな話をしてくれるので、私のほうが勉強になっています(笑)」と、恩田さん。
 実際、恩田さんは病気の話はもちろん、世間話から仕事の悩み、家庭の悩みまで、どんなことでも話を聞いているそうだ。つい長話になってしまうことがあるというが、これも地域貢献の形といえるだろう。
 また、働き方改革も進めている。ICT化を推進し、LINEなどの伝達ツールでスタッフとの連絡やコミュニケーションを図り、作業の効率化を行う。クリニックという性質上、リモートワークは難しい職場だが、事務作業を自宅で行えないか検討しているとのこと。効率化を図りつつも雇用は確保し、「4月からは初めて新卒を事務職で雇う予定があります」と、意気込んでいる。

感染症対策に配慮しつつ、定期的にランチミーティングを行うなどスタッフと意思疎通を図る

感染症対策に配慮しつつ、定期的にランチミーティングを行うなどスタッフと意思疎通を図る

三軒茶屋を盛り上げるために

 世田谷でも屈指の歴史的な土壌がある三軒茶屋。江戸時代に街道沿いにあった三軒の茶屋から始まり、戦後になると急激に都市化が進んで現在に至る。恩田さんが考える三軒茶屋の魅力とは何だろうか。
「三軒茶屋の魅力は何といっても、お祭りやお神輿だと思います。三軒茶屋は寺院や神社もあり、身近に日本の文化や歴史を感じられる場面も多いです。いまでこそ都市のイメージがある三軒茶屋ですが、下町文化も根強く残っています。様々な人が共存していますし、少し割高な家賃を除けば(笑)、生活費も少なくてすむ住みやすい町だと思います」
 恩田さんは、その魅力の中心である太子堂八幡神社の神輿巡業が2年間実施できなかったことを大変悔やんでいる。お神輿は地域の人と触れ合える大切な時間だと話す。

地元住民からの信頼が厚い恩田泰光医師

地元住民からの信頼が厚い恩田泰光医師

「お祭りやお神輿は町の醍醐味です。早く再開できるように神輿巡業に関わる町内会のメンバーとして、医者の立場からアドバイスや協力を行っていきたいですね」 医療という自身の専門分野で、地域貢献したいという恩田さんの想いが、ひしひしと伝わってくる。愛する三軒茶屋を、そして世田谷全体を盛り上げていくために、恩田さんの奮闘は続く。

DATA
恩田メディカルプラザ

所在地:世田谷区三軒茶屋 2-11-20 サンタワーズD棟 5F

主な事業:医療・介護・福祉

連絡先:03-5726-9327

営業時間:9:00~12:30(土曜~13:00)、14:30~18:00(水曜~19:00)※土曜は午前診療

定休日:日曜(木曜は往診のため外来診療は休診)

推薦者
東京商工会議所世田谷支部青年部 臼井 淳一郎