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世田谷という地が多様性ある魅力的な
「働くひと」たちの場であること、

地元に素敵な店舗や企業がいることを発信していきます。

トライアスロンショップ tetto(テット) 代表 柿本哲人さん
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上野毛

本格アスリートからママさんユーザーまで!地域住民の生活を支えるトライアスロンショップ

トライアスロンショップ tetto(テット) 代表 柿本哲人さん

流行っているからこそ、確かなものを届けたい

 コロナ禍において「非接触」「密を避ける」というワードが社会のテーマとなってから、再評価され始めている自転車。感染リスクの少ない移動手段として、通学・通勤に自転車を検討する人が多いことに加え、外出自粛が続く中の健康維持のために自転車に乗る人も多く、2020年度の自転車販売市場は2100億円超の過去最高を更新したと言われている。気軽に始められる自転車ではあるが、日々のメンテナンスや修理を怠ると大きな事故に繋がりかねない。さらに近年ではネットでも購入ができるため、初期メンテナンスがなされないままの機体や、海外産の安全性に不安のある機体が市場に出回っているのも事実なのだ。

所狭しとアイテムが並ぶ店内。店舗オリジナルのロゴが入った、柿本さんの愛車も飾ってある

 「コロナ禍に加えて、東京オリンピックの影響もありスポーツバイクの人気は高まっていますね。でも、流行っているからこそ“ちゃんとした物を売る”ことが大切なんです」と話すのは、上野毛の『トライアスロンショップ tetto』代表・柿本哲人さん。「安い商品もたくさん流通していますが、最初の1台は信頼の置けるメーカーを手に取ったほうがいいです。物が悪いとメンテナンスだけでは対処できないこともありますから。スポーツバイクを始めたいという方の年齢やレベル、目的と予算に合わせて、当店では最適な提案をできるように心がけています」。初心者が自転車を始める際には、商品購入からメンテナンスまで的確なサポートをしてくれるため、ユーザーからの信頼も厚いという。

パーツを分解して、細部までしっかりとメンテナンスを行う柿本さん

現役プレイヤーだからこその、確かな技術力

 現役のトライアスロンプレイヤーである柿本さんだが、元々の職業はプログラマー。「あまりにも不健康な生活だったので」と、健康維持を目的にトライアスロンをスタートさせた後、陸上・水泳・自転車の3競技の中で、特にハマったというのが自転車だったという。いつしか、自転車への愛が強くなりプログラマーからチェーンの自転車店へ転職。3年ほどの修業期間を経て独立を決意し、2016年1月にこちらを開店させた。

フレーム内部を通るケーブルや十数段階のギア部分など、スポーツバイクの構造は想像以上に複雑

「環八沿いで、隣には駐車場が併設されているこの立地は自転車店として最適だと感じました」と語るように、片道10kmほどの少し離れた地域からの来客もあるという同店。豊富な知識と確かな技術を持つ柿本さんのメンテナンスの虜になり、遠方ながらも常連として定期的に店を訪れる人も少なくない。特にスポーツバイクの場合、フレームの内部に入り込んでおり、構造が複雑になっているため難しいとされるワイヤー周りのメンテナンスは柿本さんが得意としている作業だという。

修理・メンテナンスに欠かせない道具類。自転車に特化した専門器具の取り扱いには熟練の技術が必要となる

地域住民が気軽に立ち寄れる“街の自転車屋さん”としての役割も

 店名の入ったヴィンテージの自転車や、修理中のフレームがあるなど、いかにもスポーツバイク専門店といったスタイリッシュな雰囲気の店内だが、店先にはママチャリのイラストが入った看板があるなど、誰もが入りやすい工夫をしているという。スポーツバイクメインの店では、ママチャリ等の修理・メンテナンスに対応していない店もある中、こちらでは一般車でもしっかりと対応してくれる。「チェーン店では、種類を問わず様々な自転車を修理していましたからね。修業経験が生かせてよかったです」と、微笑む柿本さん。周辺にある幼稚園・保育園の送り迎えや買い物帰りに、メンテナンスに立ち寄るママさんも多いのだそう。「タイヤの空気入れも無料で貸し出しているので、自転車に関する悩みがあったら気軽に立ち寄ってほしいですね」と話す柿本さん。競技者が立ち寄る専門店としてはもちろん、地域住民の生活を支える“街の自転車屋さん”として、コミュニティを形成する一助となっているようだ。

ママチャリのイラストを飾るなど、誰でも入りやすい工夫がされた店舗の外観

積極的なコミュニケーションでトライアスロンの魅力を広く伝える

 修理・メンテナンス技術の高さに定評があるこちらだが、支持を集めている理由はそれだけではない。スポーツバイクやトライアスロンの楽しさを知ってもらうためにと、無料の練習会を毎週開くなど競技の裾野を広げる活動も行っているのだ。周辺では自転車トレーニングの聖地として知られ、東京オリンピックでもコースとして採用された「南多摩尾根幹線道路(尾根幹)」を参加者と一緒に走りながら直接アドバイスを送っているという。「もちろん、トップ選手になってくるとハードなトレーニングが必要ですけど、趣味として考えるのであればそこまでハードルが高い種目ではありません。世間一般の人が考えるよりも、トライアスロンは気軽に始められるんです。大会によってはママチャリでも出場できるんですよ!」と柿本さん。現在はコロナ禍の影響で大会も軒並み中止となっているが、時勢が落ち着いた頃には大会出場へのアドバイスも含め、さらに積極的に活動していきたいと語る。

常連と共に参加する大会。

 現在は1人で店を切り盛りするが、将来的には技術面で信頼の置けるスタッフを入れ、自身はよりお客さんとのコミュニケーションを図る役割に回っていきたいという。「趣味が高じて始めた商売なので、やはり楽しいという感覚を一番に考えたいです。練習会やワークショップを通じて自転車やトライアスロンの魅力を発信することで、競技の裾野を広げる活動ができればいいなと考えています」。今後さらに需要が高まることが予想されるスポーツバイク。世田谷区民の安全で快適なバイシクルライフを支える専門店として、『トライアスロンショップ tetto』が担う役割は非常に大きいだろう。

代表の柿本哲人さん

DATA
トライアスロンショップ tetto(テット)

所在地:世田谷区上野毛 2-7-17

主な事業:ロードバイク販売・修理・カスタム、トライアスロン用品販売

連絡先:03-6411-6312

営業時間:12:00~19:00

定休日:日・火曜

推薦者
玉川法人会青年部会 平澤一馬